ワニの血液を利用して菌やウイルスをやっつける!
2008-04-09 Wed 00:47:21
MRSA
(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌;
院内感染などが問題になる抗生物質の効かない菌)
などの菌をやっつけたり、
HIVなどのウイルスをやっつけたりする結果や、
色々な感染から守ることで糖尿病による下肢の潰瘍や
火傷の治療に役立つかもしれないという考察などについて
述べている研究の紹介です。
抗生物質耐性は深刻な問題で、
新たな薬剤がほとんど出尽くした感じもあります。
アリゲーターは激しい縄張りの争いによって、
重傷をおうこともしばしばなのですが、
バクテリア、ウイルスや真菌などとの接触があるにも関わらず、
その傷はすぐに治ってしまうそうです。
ヒトは感染を起こす生命体と接触した後に免疫を作り上げますが、
アリゲーターはその接触無しに外敵と戦える免疫力をもっていると
過去の研究が示しているとのこと。
今回の研究では、
アリゲーターに免疫系を刺激する物質を注射して、
血液を採取します。
さらに感染と戦う白血球を分離して、そこから菌と戦うタンパク質を
抽出したそうです。
抽出したほんの少量のタンパク質でも、MRSAを含め、その他の
広い範囲の菌や、エイズなどで免疫力が落ちたヒトがかかると大変な、
カンジダのいくつかの株も殺すことができるそうです。
また、研究者たちはシャーレ上でHIVウイルス
(ヒト免疫不全ウイルス、エイズの原因のウイルス)が
アリゲーターの白血球で破壊されるのが示された後、
HIV感染治療を発展させる上で、
アリゲーターのタンパク質にその可能性がないかどうか
について注目しているようです。
今後はタンパク質の構造の解析など、更なる研究が必要なようです。
タンパク質ですから、飲み薬には難しいでしょうか?
(消化されてしまうかもしれません)
世界中の土を掘り返し、土壌菌が作り出す物質をターゲットとして
多くの抗生物質等になる物質が発見されましたが、
そのネタが尽きてきた近年…
こういうターゲットもあるのですね。
臨床の治療にまでたどり着いてくれるといいですねー。
<参考>
Alligator blood 'may fight bugs'
23:02 GMT, Sunday, 6 April 2008
BBC NEWS
http://news.bbc.co.uk/2/hi/health/7330051.stm
















