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旭川の薬剤師道場(ブログ)

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汚い子供の遊びでアレルギーが減る可能性

2009-11-24 Tue 13:58:19

我が家の子供たちからも、アレルギーの気配は感じさせられます。以前のエントリーでアトピックマーチについて紹介しましたが、皮膚のアレルギーをひどくしないことが子供たちの将来のアレルギー疾患を減らす可能性があるので、この類のニュースは興味があります。昨日のエントリーでは、ちょうど我が家のカエルちゃん(砂場)の冬眠を紹介したところです。


マウスとヒトの細胞を使った研究で、研究者たちは害の無いバクテリア(ブドウ球菌)がリポタイコ酸(LTA)という分子を産生して、ケラチノサイトという角化細胞に作用することを発見しました。ケラチノサイトは皮膚の外側に見られる主要な細胞です。LTAはケラチノサイトをチェックし続け、高まっていく炎症反応を抑えていくそうです。

つまり、きれいにしすぎていると、上述の常在菌が減って免疫の過剰反応が抑えられなくなって、傷の治癒が傷害されたり、アレルギーが起こったりする可能性があるということのようです。害のあるウイルスや菌に子供たちを暴露させるのは良くないかもしれませんが、常在菌など良い菌まできれいにしてしまうと弊害もありえるということですね。

炎症性の皮膚疾患の新たな治療法を考案する上で役に立つかもしれないと研究者は述べています。また専門家は、甘やかしや衛生的過ぎる育児をやめさせる科学的な助けになるかもしれないと述べています。

寄生虫の減少や過剰な衛生管理状態に関連して、この類の話しはよく以前から言われていることだと思います。寄生虫を自ら飲んだ先生もいました。免疫が暇になって自分を攻撃してしまうというのが考察だったと思いますが、今回の研究ではそれらとは別にアレルギーを抑えるメカニズムがあるということを示唆していますね。

触れるものに付着している菌に害があるかないかを判断するのは難しいと思います。不特定多数のヒトが利用するものを触った時はきちんと薬用石鹸等での手洗いなどが必要なときもあるかもしれません。しかし、自然のものや家で感染の心配ないもので遊んだ後は、自然や健康な家族が持っている常在菌に触れる良い機会になるかもしれないので、水で汚れを洗い流す程度で良いかもしれないですね。

やはり来年もカエル君の砂場に子供たちの面倒を見てもらおうと思います。やや濡れている砂の状態で冬眠して悪い菌が繁殖している可能性もあります。悪い菌は減らさなければいけないので、前回のエントリーで述べたように、来年の砂の天日干しは忘れないようにしようと思います。それから思う存分北海道の短い冬の間、汚く遊んでもらいましょう。

☆道場内のアトピー系エントリー
http://chuopharm.dtiblog.com/?q=%A5%A2%A5%C8%A5%D4%A1%BC

                       

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<参考>
Dirt can be good for children, say scientists
BBC NEWS, Page last updated at 10:21 GMT, Monday, 23 November 2009
http://news.bbc.co.uk/2/hi/health/8373690.stm

Commensal bacteria regulate Toll-like receptor 3–dependent inflammation after skin injury
Lai Y et al. Nature Medicine 
Published online: 22 November 2009 | doi:10.1038/nm.2062
http://www.nature.com/nm/journal/vaop/ncurrent/abs/nm.2062.html

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