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旭川の薬剤師道場(ブログ)

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完全母乳は6ヶ月間未満でも十分かもしれない

2009-11-06 Fri 13:45:31

WHOでは6ヶ月間の完全母乳を推奨していますが、なかなか先進国、発展途上国も含めて達成されていない現状があります。赤ちゃんの免疫や母親の体重などへのメリットがあることはよく知られていますが、実際6ヶ月も本当に必要なのでしょうか?そのヒントになりそうなカナダの研究者たちの研究が発表されていました。


先日100日を迎えて、ハイジのコスプレで写真を撮ってもらった娘です。紹介する研究の比較における、ちょうど分かれ目あたりになります。


研究では6.5歳の子供たちの様々な測定値を比較しています。生後6ヶ月間完全母乳育児群(2,427人)と、3ヶ月間の完全母乳後3ヶ月間の母乳とミルクの混合育児群(524人)とで比較しています。

結果として、6ヶ月間の完全母乳だからと言って肥満や喘息、アレルギー、虫歯などが少ないということは無かったそうです。また、知能、行動、血圧についても差は認められなかったとのこと。この研究者たちの過去の調査では、6ヶ月間完全母乳だと生後3-6ヶ月の間における胃腸の感染症の発生率が有意に低かったそうです。

今回の研究で両群で僅かに差が認められたのは、BMIと、ヒップ周囲、二の腕の摘んだ厚みだったそうで、6ヶ月間完全母乳の方で大きい値になっていました。これらは全て体脂肪が多いことを示す測定値です。しかしながら、これらの差は母乳を長く飲んだからというよりもむしろ、母親が母乳を続けるためにきちんと体重が増えているかどうかを確信していたことに関係していたのではないかと研究者が考察しています。

研究者たちはこれらの子供たちをさらに11歳から12歳までフォローして、心疾患や糖尿病などの危険因子になる測定値と母乳育児との間の関連性を調べているそうです。

6ヶ月という期間はこれまで母乳のメリットが報告されている研究の追跡期間などから、それにあわせて推奨されてきたのかもしれませんね。

我が家では、妻が苦労して第2子をほぼ完全母乳育児で約3ヶ月が過ぎました。第2子の場合は、母乳が出にくかった第1子のときに比べると楽だったことと、あまりミルクを飲みたがらないこともあり、ここまで来ました。ですので、6ヶ月という目標は今回は前回に比べると難しくない気がしていました。ただし、妻が長時間外出しなければならない時は頼らざるをえません。あえてミルクを増やす必要は無いかもしれませんが、この研究と同様の3ヶ月を過ぎたということから、ミルクに頼るケースが多くなっても大きな心配は必要なさそうです。

研究は進んでいきますねー。自分も育児する立場になって感じますが、特に育児関連の研究の内容は言語の問題や社会のシステムの問題などから、日本で一般のママさんたちの知識になるまでには相当な時間がかかっている気がします。自分も分からないことを調べる時にネットの書き込みが目に入りますが、でたらめな情報も多いので吟味が必要です。信憑性が怪しい研究もたまにありますが、書き込みよりはましなことが多いのは確かでしょう。今後も育児関連の研究結果を多く伝えられるようにがんばりますので、ご意見などお付き合いよろしくお願いします。

☆道場内の母乳関連エントリー
http://chuopharm.dtiblog.com/?q=%CA%EC%C6%FD

                    

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<参考>
Health and development outcomes in 6.5-y-old children breastfed exclusively for 3 or 6 mo1,2,3Michael S Kramer
Am J Clin Nutr 90: 1070-1074, 2009.
http://www.ajcn.org/cgi/content/abstract/90/4/1070

Breast feeding may not alter older kids' health
By Joene Hendry – Nov 5, 2009
http://news.yahoo.com/s/nm/20091105/hl_nm/us_breast_feeding

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